バスタイムは心身に大きな影響を与える事をご存知ですか?
バスタイムを上手に利用すれば効果がさらに上がっていきます。
最近の健康志向で長寿社会を反映して、単なるお風呂に浸かる入浴ばかりではなく、お湯の温度、浮力、水中運動による効果などの性質を上手に利用して、心身のリラクセーション、心身の機能をさらに高めていくことができます。
入浴方法も首までお湯に浸かるというところから寝た姿勢の寝浴、マッサージなど色々な方法で、より心身のリラックス効果を促していく事ができます。
浴室は小さなプライベート空間ですそのプライベートな空間でほかほかに温まってプライベートの時間をもっと楽しみましょう。
まずはお風呂の入り方の基本を知りましょう
お風呂に入るのには健康的な入り方があります。色々な症状に効果的な入り方というのもあります。
では、まず基本を知りましょう。
お風呂に入ることによって四つの効果が得られます。そして健康を保つことができるのです。
- 温熱効果 体が温まり血液循環が活発になり身体が綺麗になる
- 力効果 浮力によって関節や筋肉、身体全体の緊張をほぐす
- 水圧や流れの中でマッサージ効果で血液やリンパ液の流れが良くなる
- リラックスでき、心理効果 がある。心身を休める副交感神経を優位にすることができる
バスタイムで免疫力を高める
健康を保つために入浴が効果的とも言われています。
そこは免疫学からも言われていますが何故でしょうか、まずは体を温めるということが大きなポイントです。病気になっている人はみんな体温が低いのです。。例えば癌、アトピー、アレルギー、リウマチ…などなどです。体温が上がることによって、免疫力が高まるのです、そのためにも、毎日のお風呂が最も良いのです。
では、免疫力とは何でしょうか、生活環境にはたくさんの細菌やウイルスが存在しています。
私たちは大抵はそれら細菌やウイルスがん細胞にさえも負けることなく撃退して自らの健康を守っています。
なぜそんなことができるかというと、免疫システムというものが私達の体に備わっているからです。
その免疫システムでというのは白血球マクロファージです。
それはリンパ球顆粒球など血液の中に入っています。健康を維持するためにもその免疫力を高めて維持していかなければなりません。
そのためには一定の体温を保っていかなければいけないし、温めることが大切なのです。
そしてまた体温に深く関わりがあるのが自立神経です。
これは自分の意思とは関係なく私たちの生命を維持するのに必要な機能をコントロールしているのです。
体温のコントロールをしているのが自律神経です。
体温を維持していくためのエネルギーは、全身を巡っている血液がもたらしています。
血液が途絶えてしまうと血液が十分に供給されるずに体温は下がってしまいます。
その原因の一つが交感神経の緊張です。
これは血管が収縮するために細くなって血液の循環量が減ってしまうためです。
逆に副交感神経が過剰になり過ぎると血管を拡張させ大量の血液が循環して、そのため手間がかかり帰って血液の流れが悪くなってしまいます。
(自律神経には交感神経と副交感神経がありそれぞれの役割がありシーソーのようにお互いにバランスよく働いています交感神経は働きモード、副交感神経は休憩モードと考えるとわかりやすいです)
バランスをとり緊張をほぐす
極端な偏りをなくして、バランスをとることが大切なのです。
普通昼間働いて活動している時、緊張したり興奮状態の時には交感神経が優位に働いています。
逆に夕方から夜中にかけての急速な時には副交感神経が優位になります。
ところが頑張り過ぎたり、ストレスを常に抱え続けたりすると休憩モードに入ることができず、常に交感神経が優位な状態になってしまいます。
そこで体を温めると副交感神経にスイッチが入って心身ともにリラックスできるというわけです。
湯船に入った時「気持ちがいい」と感じることが大切です!
そのためにはぬるめのお湯にゆったり入ることです。
人間は夜になると体温が徐々に下がってきて、寝始めの深い眠りの時に最低の体温となります。
ということは体温がスムーズに下がりやすいようにするのが近道です。
それには寝る前にちょっとだけ体温を上げてやります。
そうするとスムーズに体温を低下させ、ブレーキ役の自律神経である副交感神経優位の状態に持っていくことができます。
寝るちょっと前の「ぬるめ」の入浴が効果的なのです。
ぬるめとは38~40度くらいの温度です。
熱いお風呂は身体と脳を刺激してしまうので、覚醒度を上げてしまい、睡眠には逆効果です、リラックスと美容効果としても夜の入浴はオススメです。
欧米型の朝のシャワ派が増えています。暑い夏は夜のお風呂が面倒という人もいるかもしれませんが、ぬるめのお湯で1日の疲れをとってみてください。
また逆に朝のシャワーは目を覚まさせるために入浴するのはいいですね。
朝のシャワーはちょっと熱い温度で浴びて下さい。
お湯の温度の使い方だけで随分からだにうける影響が違ってきますよ。
熱い湯だと交感神経が刺激されて心身が興奮してしまいます。目が目覚めが悪い方にはもってこいです。この気持ちがいい温度には実は個人差があります。
体温プラス四度が最も心地よく快適な温度だそうです。またぬるめの温度と言っても人によっては暑く感じてゆっくり入ることができない場合もあります。
では、カラスの行水というのは体温が低いため、人が感じる温度より熱く感じてしまい長く入っていることができないのかもしれませんね、烏の行水タイプの人はおそらく体温が低く、同じように入っても暑く感じてしまうのです、そういう方は湯の温度を低めにするといいでしょう。また免疫が低下していると思われるので心当たりのある人は生活を振り返ってみてください。休みはあまり取らず、忙しすぎる生活ではないでしょうか。
身体の洗い方
入浴で気をつけたいことが体の洗いすぎです。
石鹸を使いすぎると体の皮脂が少なくなりすぎてしまいます。
皮脂は皮脂腺から分泌されています。
皮脂は脂分で膜のように体全体多い皮膚組織からの水分の蒸発を防いでくれます。
つまり体を守るバリアーのようなものです顔は皮脂の分泌が多いので、毎日石鹸で洗ってもいいのですが、体は服で覆われているため分泌が元々少なく洗いすぎると皮膚から水分がの蒸発がしやすくなって肌が乾燥してしまうことになります。
肌のカサカサは刺激を受けやすくかゆみや湿疹の原因になります。
また皮膚の水分が少なくなると血液の流れが悪くなり、体温が下がってしまうことになるので気をつけましょう。
毎日のお風呂、これが健康と美と若さの源のようです
お風呂の入り方
お風呂はただ入るだけより入り方も身体に影響を及ぼします。目的に応じた入り方をしましょう。
- かけ湯をする・・・・すぐお湯に浸からずに温度に慣れるためにお風呂のお湯を十分に体にかけます。この時、胸から離れた手足から順にかけていきます。そうすることによって、貧血を防ぐことができます
- あたため温度のお湯 ・・・42度以下でぬるい湯-38~40度がいいです。副交感神経にスイッチが入り、心身をリラックスさせます。心臓に負担がかからないので、血圧や心拍数も急に上がりません。体を芯から温めることができます。
- 半身浴でゆっくり温まる・・・胸まで浸からずみぞおちまでお湯に浸かる入浴法を半身浴と言いますゆっくりとお湯を楽しみながら体の芯まで温まって心身共にリラックスするには全身浴よりも半身浴または浮身の姿勢での寝浴がオススメです。
- .身体は一度お湯に浸かってから洗う・・・お湯に浸かると温熱効果で体が温まりほんのり汗ばみ毛穴や汗腺が開きます、するとそこに詰まった汚れや余分な皮脂が押し出され、古くなった角質も柔らかくなるので、その状態になってから洗うと汚れや老廃物が綺麗に流される訳です、ただし顔はお湯に浸かる前、かけ湯の段階で洗います。メイクをしている時は、毛穴や汗腺に詰まったメイクをしっかり落とすことが大切です、メイクでふさがっていると温まっても毛穴や汗腺がうまく開かないからです
入浴方法
- 全身浴 :たっぷりめのお湯に肩首までしっかりと浸かる入浴法は、身体全体に水圧がかかるため内臓の血液の循環がとても活発になりますがその分心肺機能への負担が大きくなります。
また苦しくなって短時間でお風呂から上がってしまうことになるので体の芯まで温まることができません。
ただ身体全体にかかる圧力によるマッサージ効果と浮力によって筋肉や関節の緊張をほぐすには役立つので温度や他の入り方と組み合わせるなどして入浴するといいでしょう。 - 半身浴: みぞおち辺りまでお湯に浸かる入浴法。水圧は全身浴の半分ほど下半身にかかる圧力で内臓の働きが活発になり、滞っていた血液が早く心臓に戻され全身を巡ります。
お湯に浸かっていない心臓や肺に負担をかけず、体の芯から温まるまでゆっくりとお湯を楽しむことができます。 - 足浴 :足首または膝下くらいまでお湯を付けて温める方法。洗面器やバケツに少し熱めのお湯を入れ椅子に腰掛けて行ない、ぬるくなったらお湯を足します、体力を消耗しているなど、お風呂に入れない時や足が疲れたりむくんだりしている時などに効果的です。温度は43度で10分から20分ぐらいが目安です。足のマッサージをする前にこれを使用するのもいいですね
- 手浴 :洗面器に熱めのお湯を張り、指先から手首までをつけて行う入浴法、首、肩、腕のコリや緊張を緩め、湯気により頭痛や鼻づまり、喉の不調などが楽になります。手や指先のお手入れや霜焼けなどにもいいです。43度で10分から15分ぐらいが目安です。これはよく病院で使われています
- サウナ: 汗をたっぷりかく乾燥熱気浴。発汗作用による効果がサウナの持ち味であり、醍醐味です、筋肉や関節を柔らかくし、更年期障害や自律神経の不調の改善に役立ちます、高熱によって毛穴が開くので皮膚の新陳代謝を促し肌が綺麗になります。体調の優れない時や心臓の悪い人、リューマチの人には向いていません。
- シャワー :時間がなかったり、体力が消耗しているなど、お湯に浸かることができない時に手軽に利用できる方法。疲れやコリがあるところは強めのシャワーで水圧をかけて血行良くします。冷水シャワーでは汚れを閉じ込めてしまわないために初めはぬるめのお湯にして徐々に徐々に温度を上げ下げしていきます。また集めのシャワーは、交感神経にスイッチを入れるので、目覚めの悪い朝ややる気を出す必要がある時にはオススメです。
目的別や症状別での入り方
- 肩首の凝り腰痛:ぬるめのお湯で半身浴、水中での軽い運動。コリや、痛みは筋肉の過労によって血液の循環が悪化して疲労物質が溜まっている為に起こる症状。
解消のポイントは血液の循環を良くすること。
温度はぬるめの38度から40度、かけ湯をしてみぞおちまでお湯につかる半身浴を。
入浴中にはただ入っているだけではなく首筋や肩の筋肉を動かす、腰をひねると言った軽い運動をします。
長時間になると疲れを招くので鼻や頭やおでこが少し汗ばむ程度に抑えましょう お湯の中で運動を行うことによって血液の流れが活発になり、代謝が良くなるので痛みやコリを引き起こす疲労物質の乳酸や炭酸ガスなどを利尿作用によって早く体の外に追い出すことができるという仕組みです 。
では、お湯に浸かっている時に体を動かしてみましょう。
1.ゆっくり痛くない程度に腰をひねります。
2.腰を反らすか、お腹を膨らませたり凹ませたりしましょう。
3.できたら両足をぐっと伸ばして腰のストレッチをしましょう - 低血圧:温冷交代浴。低血圧は血圧を上げて体内の機能を活性化させることが必要です「42度以上のお風呂に3分入ってお湯から出て冷たいシャワーを手や足に10秒かける」これは温冷交代浴といい効果的です。
ゆっくり半身浴でお風呂を楽しんでもいいのですが、長湯をすると立ちくらみを起こすことが多いので注意です。
立ちくらみはお湯から出る前に手に冷水をかけるか1度冷水に浸すことで防ぐことができます。 - 高血圧:ぬるめのお湯で半身浴。
かけ湯で十分お湯に馴染んでからぬるめのお湯で半身浴をします。
これは急にお湯に浸かるとあっという間に血圧が50ぐらいすぐに上がってしまうからです。
また寒い季節にはかけ湯は下半身だけにします。
半身浴で肩が冷えて寒く感じることがあります。
寒い場合はタオルを肩にかけましょう。入っている間にゆっくりと体を動かすことも大切です。
高血圧の人は長居は禁物です。
また入った後に水分の補給を忘れないことに気をつけてください - 便秘:ぬるめのお湯の中でお腹をマッサージ。
- ややぬるめのお湯で半身浴お湯の中でお腹を膨らませたり凹ましたりを繰り返し時計回りに「のの時」を書くように10回マッサージします。
その後、高温にして2,3分入った後、お湯から出て、温水のシャワーと水のシャワーを交互にお腹に当てお腹をマッサージします。 - 痔:ぬるめでゆっくりの浸かった後熱いお湯で温める。
- いわゆる切れ痔といぼ痔は入浴が効果を発揮します。
湯の温度を40度以下にして20分から30分出来るだけ浸かりゆっくり体を温めます。
それからお湯を42度以上にして腰まで数分間浸かります。
腰痛や冷え性などにも特にいいです。お湯の中で肛門を引き締めたり緩めたり運動を繰り返してみてください。しかし痛みや腫れがひどい時は返って悪化することがあるので気をつけましょう - 冷え性:寝る前のぬるい湯の半身浴&温冷交代浴。
- できるだけ寝る前にぬるめの温度38度ぐらいの半身浴でゆっくりと身体暖めます。
体が温まっているうちに布団に入ると心も体も温まって安眠にもつながります。
また、冷え性は液循環が悪いために起こることが多いので低血圧の人に効果的です - ダイエット:食事前の厚めのお風呂 高温反復浴。
ダイエットにおすすめなものは、高温反復浴、です。お湯の温度は43度のぬるめのシャワーを浴びて温度に慣れてからお湯に入ります。
始めは腰まで浸かるだけ、その後ゆっくり肩まですっぽりと体を沈めて、全身浴を2から3分、時間が経ったらお湯から出て体を洗ったりして5分休みます。
その後また2から3分の高温で全身浴をします。再び5分の休憩をし髪の毛を洗ったりします。その後再び2から3分後温浴して終わった後は湯冷めしないようにタオルで体の水分をしっかり拭いて30分以上身体を温めましょう。
この高温反復浴はほぼ百キロカロリーのエネルギーを消耗します食前に行うと食欲が落ち、食べる量が減りダイエットにもつながります。
しかし体力が消耗するので体調が良くない時は無理をしないようにしてください - 美肌を保つ:38~40度のぬるめのお湯に入浴し、肌がふやけるほどの長居はしないことが大切です。
タオルでゴシゴシ洗ったり粗塩(あら塩)などでこすったりすることは肌を痛めるので避けます。
また熱いお湯は上皮膚表面にある皮脂を分解し角質層を乾燥させる原因になりますので気をつけましょう。 - ぐっすり眠りたい:就寝の約1時間前に40度くらいのぬるめの湯に手足を伸ばして20分ほど浸かります。満腹時や空腹時は入浴を避けます、寝付けないのは交感神経が興奮して心身が緊張状態になっていることが多いと言えます、そのためぬるめの湯で副交感神経を優位にすると神経が鎮静化して心地よい眠りに入ることができます。
- ストレスを解消したい:40度以下の湯船に浸かり浴槽の淵に頭を乗せたり、枕を使ったりしてのんびり行くような気持ちで20分から30分ほど浸かります。
ラベンダーやカモミールなどの鎮静効果のある芳香性薬剤やハーブの利用は効果を高めます。
副交感神経を活発にし浮力の効果も手伝って心身の興奮を鎮めます。 - 運動後などに筋肉の疲れを取る:足のむくみをとりたい時は40度くらいの湯温で油をたっぷり張った浴槽か、深めの浴槽に20から30分ぐらいの時間をかけて入ります。
湯の中で、足指、足関節、膝の屈折運動をしたり、手で足先からふくらはぎから太ももの方へとゆっくりと手で掴みながら押し上げマッサージをします。
長く立っていたり車内や飛行機内で足を動かさなかったりすると、足に静脈血やリンパ液が溜まり淀むようになります。
これがむくみの原因です。深めの浴槽では足に水圧が多くかかります。また温浴で血行が促されるため水中運動をすることで、より1層血液を上半身に押し上げる効果が高まりむくみが取れるようになります。
ただし、足の静脈がうねうねと浮き上がっていたり、痒みや痛みがある静脈瘤や静脈血栓が疑われる場合などはマッサージは医師に十分相談することが大切です - 日焼けで肌が火照ったら:登山や海水浴などと外に長時間いたために肌が火照っている場合は、まず冷たくしたタオルを肌に当てて冷やします。
症状が続いている間は暑い湯の入浴は避けてぬるめのシャワーだけにした方がいいでしょう。
紫外線を受けて肌が赤くなったりヒリヒリする日焼け肌は1種のやけどです。熱い湯などで刺激をさらに加えない方がいいのです - 浴室環境を整えましょう:浴室はどういう環境がいいのでしょうか。
- 銭湯や温泉に行くと、広い洗い場に大きな浴槽があり、天井が高く家庭の風呂場に比べてこれだけでも開放的な気分になります。
実は銭湯や温泉では物理的な広さだけではなく、様々な心理的効果を狙った工夫がされています。
家庭の浴室においても、こうした心理効果を上手に取り入れることで1層気持ちよく入浴できるようになります - 浴室の色彩:戦闘では水色が対応されている。銭湯の天井や壁の色は大抵して水色が多いことに気づくでしょう、水色は明るく清潔感があり冷たい感じを与えます。白い色と比べて日焼けや黒ずみが目立たなく汚れにくいこともその使用の理由とされています。しかし水色はそればかりでなく、銭湯の浴室をさらに広い空間に見せる色でもあります。また、浴室に観葉植物などの緑を置くことも効果的です、緑という色は赤から紫にいたる色スペクトルの中間色であるため、落ち着いた安らぎ感がもたらされます。
- 湯の色:浴水の色によって異なる「感覚温度」も影響があります。
- 紅色は暖色で物を温かく感じさせます、青や青緑は間色で冷たさを感じさせ、黄緑緑紫などは中性色でどちらでもありません。
この色の暖感や涼感は単に見た目の感じだけでなく、実際の皮膚感覚を変えることもあります。
同じコップを二つ用意してみてください。
1つには赤、他方には青く着色した同じ温度のお湯を同量に入れます。
そして同時に指を入れて感覚温度を比較すると大抵の人が赤い方が暖かいと答えます。
この言葉より青色の縁は実際の温度より見かけの温度を低く感じさせると言えます。
そのため銭湯で周囲の青に囲まれた中で入浴すると実際には家庭でもブルーの色では少し熱めの湯であってもそれほど暑さを感じないでゆったりと入浴することができるのです。
結果として高い温熱効果を得ることができることになります。
反対に少しぬるめの湯でも入浴剤を使って赤色に着色するとより暖かく感じます。
そしてお湯の見かけの温度を低く感じさせる青色の効果でゆっくり浸る時間も長くなり、体の芯から温まることができます、大きな壁面の青を強調とした空海富士山の絵を見ながら浸かると、ますます落ち着いた気分になるのでしょう。 - 入浴剤:入浴剤は何が良いのでしょう。
- 家庭での入浴では水道水を温めて使用するのが一般的です。
たまに温泉に入って入浴すると水道水に比べて肌触りが柔らかであったり、体がいつまでもポカポカ感じられたりして、その違いをはっきりと実感できます。
しかし温泉に行かなくても家庭のお風呂で入浴剤を使うことで温泉の湯に近い効果を気分を味わうことができます。
防音効果を高めたり、自分の好みや体の状態に合わせた香りを楽しみながらリラックスした気分や効果を得ることができます
主成分から見た入浴剤の種類
最近では入浴剤を使う家庭が増えてさまざまな入浴剤は開発され販売されています。
入浴剤の主な効果として挙げられています。水道水を沸かしたままの家に比べて、肌への刺激が少ないに湯に、とろみやまろやかさが感じられる3本効果を高め、湯冷めしないよう血液の循環を良くする 入浴剤、市販されている入浴剤のほとんどは薬事法に基づいた有効成分が含まれています、そうした有効成分の効能が色々分類されています
- 機塩類系:湯をまろやかにし温熱清浄効果を高める主成分は温泉の成分のような硫酸ナトリウム硫酸マグネシウム炭酸ナトリウム炭酸カルシウム炭酸水素ナトリウム(重曹)塩化ナトリウム(食塩)などの無機塩類です。市販の入浴剤で〇〇温泉の湯などと温泉地名を歌っている者の多くが、このタイプに属します。ただし天然の温泉と全く同じではなく、温泉の泉質に近い成分が配合されているのが普通です。全く同じにしてしまうと配管が腐食したり詰まったりする恐れがあるからです。これらは末梢血管を広げ、血圧を下げる作用がありますそして、皮膚表面の汚れ、皮脂を除き肌をスベスベにする作用があります。年齢の中には皮膚の表面のタンパク質と反応して錯塩を作り、それによって湯冷めしないなどの効果をもたらします。あせも・ひび・あかぎれなどを予防する効果もあります。
- さゆの刺激、昔からお年寄りにされるは良くないと言われます。白湯はつまり沸かしたての一番風呂。ミネラルや不純物が少なく肌を強く刺激します。そのためにお湯が硬いなどと表現されます。また浸透圧の関係から潤い成分保湿成分が肌から取り除きやすくなるので、保湿性機能が低い高齢者や乾燥肌の人が入ると肌のかさつきを強くなります。そのためにお年寄りには他の人が入った後の入浴後の方が湯がまろやかになって刺激が少なくなり好ましいのです。
- 炭酸ガス系:血管を拡張して血行を良くし、新陳代謝を高め、鎮痛、血圧を下げます、主成分は炭酸水素ナトリウム(重曹)琥珀円フマル酸リンゴ酸クエン酸マリンさんなどを水で炭酸ガスを発生するものです、温泉で言うと二酸化炭素泉に当たります。炭酸ガス(二酸化炭素末梢血管が広がるため血圧は下がり軽度の高血圧症や冷え性などに効果があります体内に入った炭酸ガスは購入で体外に排出されますので健康に悪影響はありません
- 薬用植物(生薬)系:香りのリラックス効果と血行促進効果です、 生薬はそれぞれ長い歴史の中から生まれ、その効果は医療薬として、日本ばかりでなく欧米でも高く評価されています。 主成分は漢方の薬草成分で香りが独特のものが多く、リラックス効果が注目されています。血行促進や保温効果もあるものも多くあります。生薬を配合した漢方の入浴剤では普通は浴槽へ入れても良いということになって入れますが湯温がぬるいとよく成分が溶け出ないこともあります。その場合、あらかじめホーロー鍋や土鍋などで煮出して、その煎じ汁を入浴剤と一緒に浴槽に入れるのが効果的 です。
- 清涼系:入浴後の肌をさっぱりさせ、清涼感を与える成分はメントールも主に炭酸水素ナトリウム (重曹)の清浄効果と、メントールペパーミントオイルなどの清涼成分で涼しい入浴。クール系と言われます。 メントールはハッカの清々しい清涼感を与え、炭酸水素ナトリウムは耐熱な放散をほぐして、湯上がりのさっぱりした感じを与えるため、夏場の入浴に最適です、色も青うすみどりなど寒色系にしたものが多いようです
- スキンケア系:肌の保湿、美肌成分としてセラミド・ホホバ油・ヒアルロン酸・ワセリン・スクワラン・海藻エキス等 保湿成分が含まれています。入浴後の肌はしっとりと潤います入浴によって角質細胞がしっとりするので保湿成分が入浴中に角質層内部までよく浸透し入浴後の皮膚の潤いを高めます。乾燥する冬場には皮膚表面の角質層の水分が減ってカサカサになるのを防ぎます
まとめ
入浴の爽快感は、それを裏づける科学的メカニズムがあるのです。「お風呂は幸福度を高める効果がある」とも言われています。日本人がお風呂好きな民族なのは、この「幸福感」が最大の理由なのかもしれませんね。当たり前に入っていたお風呂の入り方を見直すだけで 自分の体調や気分に合った入浴 をし、その日の1日が満足した1日になれるのです。