マインドフルネス!!
最近、医療分野でも使用されています。
マインドフルネスは今や科学的なメンタルトレーニングとしてビジネス分野でも広がっています。
先端企業でも社員研修に採用されています。
マインドフルネスを取り入れて行動することで成果を出すためには、メンタルの差が大きいということがわかってきました。
皆さんの脳は、疲れた・イラつく・辛いなどのネガティブな感情に支配されやすいのです。
そんな経験はないですか。そのネガティブな感情に大脳(扁桃体)は支配されやすく、その不安や恐怖などという感覚を認識するのが大脳にある『扁桃体』が影響を及ぼしているのです。
扁桃体
では偏桃体とは何でしょうか、身体のどこにあるのでしょうか。
頭の中の脳の中心あたりに大脳辺縁系というものがあります、その辺縁系は情動の表出・食欲・性欲・睡眠欲・意欲などの本能・喜怒哀楽・情緒・神秘的な感覚・睡眠や夢などをつかさどっています。
そして自律神経活動や記憶に関与しています。
大脳辺縁系の働き
➀帯状会:呼吸器の調節・意思決定・共感・感情による記憶に関与
②扁桃体:恐怖感・不安・悲しみ・喜び・直感力・痛み・記憶・価値判断・攻撃・副交感神経に関与
③海馬 :目・耳・鼻からの短期的記憶や情報の制御
④海馬傍回:自然や風景などの場所の画像のような地理的風景の記憶や顔の認識に関与
⑤側坐核 :快感を司る(GABAの産生)
扁桃体は副交感神経に関与しています。
副交感神経とは眠っている時の神経でリラックスしている時の神経です。
ということは、副交感神経を活動させることがマインドフルネスになるのではないでしょうか。
そして 扁桃体の役割は、海馬からの視覚だったり味覚だったり、記憶情報をまとめてそれが快か不快か(好き嫌い)を判断するのです。
何かの行動が快、不快の感情を生んで、その情報を海馬へと送るというように、海馬と扁桃体は常に情報が行き来しています。この行き来に関しては海馬傍回がその中間として働いています。
扁桃体が強く動くとストレスホルモンが体内に放出され ます
扁桃体が強く動くとストレスホルモンが体内に放出され、心身への悪影響が出てきます。
このようなストレスを緩和する方法で、今、世界的ブームとなっているのが、マインドフルネスや瞑想です。
このマインドフルネスや瞑想を深く理解するためにも、「大脳優位」から「間脳優位」へと変換していかないといけないのです。
私達は様々な不安や心配に駆(か)り立てられ、ストレスを感じながら、追い立てられるように生きています。
次はこれをして、その次はあれと、先の事に気を取られていて、今ある幸福を見失いがちです。
では、どうしたらいいのでしょう。
「間脳優位」を心がけると、今、目の前にある当たり前のことに感謝できるようになり、心が安らぎ、幸福感に満ちてきます。
生きるという人生の質を向上させることができるようになるのです。
うつ病と扁桃体
うつ病のメカニズムとして、扁桃体が強い不安や恐怖、緊張が長く続くと過剰に働きストレスホルモンが分泌されて長く続く事により神経細胞が萎縮して他の脳神経細胞との情報伝達に影響し“うつ病” 症状が発現すると考えられています。
衝撃的な出来事が起こると、その出来事は海馬を通して大脳に記憶として残りますそれが生涯にわたります」。
そして衝撃的な記憶を反復して思い出す事により扁桃体が過剰に働きます、記憶の反復により書き換えられているという説もあります。
マインドフルネスを取り込む
では、心が元気なままで生活していくためにも日常生活でマインドフルネスを取り入れて行きたいですね。
「今日はこれができなかった失敗」を。
ということが口癖になっていると、日々が非常に苦しいものになっていきます。
そうならないためにもマインドフルネスを取り込んでいきましょう。
マインドフルネスに取り組むようになって注意への向け方が変わり、これまで無意識にやり過ごしていたことに気付くようになります。
マインドフルネスを取り込むことにより、自分にとって何が満足で何をしたら1日を満足して終えられるかに意識が向き、それが分かると自分の満足の置き方が変わり、今日何ができたかということが喜びになります 。
マインドフルネスを実践したいと思いますが、忙しくて時間がない、落ち着いた時間を取れないなどと、皆さんそう言われます。
そんなことやっていられないとか聞きますが・・・・・
それは仕方がないです。
ただでさえ仕事や家事、子供のお世話などに追われて忙しいのに、マインドフルネスを取り込むとなると予定を組み込むことになって、忙しさが増してしまうと考えてしまいます。
ではどうしたらいいのでしょう
マインドフルネスを実践
では、マインドフルネスをやってみましょう。
マインドフルネの実践は生活の中の小さな部分にまず働きかけていきます。
その中で、小さな部分を日々働きかけていき、日々を楽しく過ごしましょう。
食べる時に意識的に味わいながら食べるようにします。ゆっくりを噛んで味はもちろん噛んだ時の歯ざわり、食べたものの舌での感覚、柔らかさや固さ。
その時その時に意識を集中して行動していきましょう。
今この時に心を置いて、それを味わう瞬間を大切にして、瞬間瞬間を増やします。
やがて目覚めという至福の経験が、パズルの絵のように姿を現してきます。
生活の中の色々な部分を取り上げ、忙しい毎日の中にあっても、心を見失わず、幸せで安らかかでいられるように少しずつ取り組んで生活していきましょう。
そもそもマインドフルネスとは一体何なのでしょう
マインドフルネスとは、自分の体や頭や心の中、さらに身の回りに起きていることに意識を完全に向けること、批判や判断の加わらない気づきですと言われています。
私達はマインドフルネスな時もあればそうでない時もあります。
例えば忙しい毎日の中で、普段車の運転してる時にはほとんど自動運転のようだと言う経験はないでしょうか。
身体が何か一つのことをしている時に意識がどこが遠くに行ってしまっている時が多いのです。
車のドアを開けエンジンをかけ注意深くバックして前に出たとこまで覚えています。
最後に目的地のパーキングに車を入れたのを覚えています。
では、家と目的地の間の40分間はどうなっていたのでしょう。
このように、自分がそこに存在しないという状況で、人生の大半を生きていっているのです。
こういう状態だと常に漠然と満たされない気持ちになります。
それは身の回りの物や人と自分との間に埋められない溝のようなものを感じるからです。
幸せな人生を送ることの妨げとなります。
この溝の間隔が深い感覚や孤独感に苛まれる瞬間を生じるからなんです。
人生には多くの幸せな瞬間がありますが、友達が帰ってしまった時、1人ぼっちの時、疲れている時、失望した時、悲しい時、裏切られたと感じた時など不安感や不幸感が心身に襲ってきます。
そういうとき、人は簡単に手に入る特効薬を試します。
食べ物、ドラッグ、セックス、仕事、お酒、映画、買い物、ギャンブルなどで、それによって日々の寂しさから逃れようとします。
これらの特効薬はどれも少しの間は効力を発揮しますが、ほとんどは副作用があります。
借金漬けになったり、心身喪失になったり、愛する人を失ったりする可能性があり、そうなると埋められない溝は長期にわたって悪化していきます。
時間はスローモーションのように流す
マインドフルネスは体と心と頭を一つにして、意識を集中させます。
そのように統一された状態になると、自分と周囲のバリアが次第に薄くなって、ついに消え去る瞬間が生じます。
全てが一つになって清らかで平和な時間が現れます。
多くの場合、ごく短い間ですが稀に生涯続くこともあります
マインドフルネスの効果
マインドフルネスで得られる効果は色々あります。
マインドフルネスは精神の健康にとっても身体にとっても良い効果を発揮します。
1.マインドフルネスはエネルギーを節約する
何かが上手にできるということは良いことです。
スキルを身に付けることによって、それを無意識のうちに行動するようになってしまうということが無いですか。
無意識に行動している場合には、現実が存在しません。
現実は今居るこの場所により本当に生きているのは今という時間だけです。
頭の中で同じ不愉快な思い出を何度も何度も上映して、そのために苦痛と屈辱を味わうのです。
子供が何か些細な悪さをした時に何10回も繰り返し叱ったりしませんよね。
それなのに自分に対しては過去の出来事を何度も持ち出し怒りをぶつけて辱めてしまうことがあります。
私達の頭は間違った判断をしたり、無知や不注意による失敗をしたりするのではと、恐れているようです。
自分が過去の過ちから学ぶ知恵があり、再び同じ間違いをしないような人間であることを全く信じていないかのようです。
皮肉なことに頭が不安でいっぱいの人は、自分が最も恐れていた状況を生み出してしまうことが多いのです。
過去を思い返して後悔に浸っていると現在のことがおろそかになるからです。
人は今の瞬間にいることができなければ賢く行動することもうまく行動することもできません。
したがって恐れていた過ちを再び犯しやすくなります。
頭が不安でいっぱいになっている人は、未来に関してありとあらゆる悪いことを考えて計画を立てようとします。
しょっちゅう未来にジャンプすることは頭と心のエネルギーの無駄遣いになります。
何が起こるかわからない未来への心配をするより、今現在起きていることに意識を集中することです。
そうすれば自分に向かって流れてくる物事を明晰で柔軟な頭と開かれた心で迎えることができます。
その時々の現実に臨機応変に対応して計画を修正することができます。
頭はまた空想の世界に遊ぶことも好きです。
頭の中のビデオで現実とは違う別の自分の物語を見るのです、才能豊かな自分、成功している自分、金持ちの自分、愛されている自分を空想の中ではどんな物語も見ることができます。
意識が過去や未来や空想の世界へ繰り返していくことは、エネルギーの無意味な浪費です。
意識を現在に引き戻し、実際に色々なことが起きているこの時に落ち着かせることが大事です。
それが脳のエネルギーの節約になります。
そうすれば脳はいつも爽やかですぐに対応できる状態でいられます。
私達は身体は休ませていれば、毎晩、数時間は横になって体をリラックスさせますが、脳もまた休みが必要だということを忘れています。
脳が休憩できるのは現在の瞬間だけです。
出来事の流れの中に身を置いてリラックスする時に休むことができます。
マインドフルネスの練習をしていると頭が過去や未来に出かけて行ってエネルギーを浪費していて、今の瞬間に立ち返ることを思い出せるようになります。
2.マインドフルネスは心を鍛えて柔らかく強くする
マインドフルネスを練習すると、心は常に何かに占領されている状態になります。
自分の人生の一面を輝かせることができるようになります。
心を集中すべきところに集中できるように鍛えるからです。
マインドフルネスの練習によって心が安定すると予期せぬ出来事にもそれほど酷く動揺しないようになります。
マインドフルネスを十分に練習すれば最終的には起きることすべてに興味を持つようになり、逆境にもある自分の心さえもそこから何か学べるだろうと好奇心を覚えるようになれます。
3.マインドフルネスによって、今この時を生きれるようになる
シンプルに前に向かって人生を受け入れましょう。
意図的に五感を鋭く感じて自分の心身と周囲の環境に起こっていることに意識を集中していく必要があります。
マインドフルネスは簡単なツールで気づきの状態にしてくれます。
意識を集中することで意識が目覚め、今この時を目覚めることができて生きられるようになり、人生をより豊かに送れるようになります。
私たちは日々の生活の中でしょっちゅう意識に行動し、今この時から離れてしまっています。
マインドフルネスの練習によってその溝が埋まり、周囲の人々との間の目に見えない壁が取り払われます。
4.マインドフルネスについての誤解
最近マインドフルネスはよく言われていますが、マインドフルネスの練習は全ての動作を非常にゆっくりすることだという考えになると思います。
違うのです、動作をどのくらいの早さでするかは問題ではありません。
ゆっくり行動しても意識がついていかないことがあります。
むしろ動作を速くした時の方が間違いを避けようとして意識が集中することもあります。
いつもの行動をする時に、心と体を一つにするために3回深呼吸して心を落ち着かせるなど、動作をゆっくりにすることが認められるかもしれませんが、それ以外の練習の場合は...
例えば座っている時や歩いている時。走っている時の足の裏に意識を集中する練習などはどんな速さで行ってもかまいません。
朝起きて歯をみがくこと、ドアを通ること、電話に出ること、人の話を聞くことなど日常の当たり前の行動の中に深い気づき好奇心発見の感覚を見いだせるようになると効果が現れるといわれています。
マインドフルネスを体験してみましょう
やってみましょう。
日々のごく普通の生活の中で動作を、利き手でない方の手を使ってみましょう。
たとえば、歯を磨く、髪をとかす食事をする。
全部は無理でも1部だけでも変えてみましょう。
動作を右利きの人は左手で行います。
さらに頑張って字を書くことや箸を使うことにも、利き手でない方の手で挑戦してみてください。
コツとして1日を通して覚えていられるようにするには聞き手に絆創膏を貼っておくのも良いでしょう。
日常生活で歯を磨く時だけとか何かをする時だけでもいいです。
利き手ではない手でナイフを使ってみましょう、利き手じゃない手を使うと禅の「初心」になることができまするのです。
利き手でないと苦労しながら何かをしてみると、不器用な人やうまくできない人に対する共感が生まれます。
体が不自由な人やけがをした人や脳梗塞の後遺症がある人などそれらを多くの人達が苦労する単純な動作が当たり前のように出来上がることのありがたさに一瞬で気づくのです。
これをやってみて、習慣がどれほど強力で無意識的なものかということと変えるには集中と決意が必要であるということです。
新しいスキルを習うと、自分の中に未開発の能力はたくさん眠っていることに気づきます。
新しい可能性が生まれるのはいつも今の瞬間という偉大な場所です。
人生の可能性を引き出すには、あらゆる状況で「初心」に戻ることなのです。
食べる時は食べることに専念しましょう
食べたり飲んだりしている時には、他のことをしないようにしましょう。
きちんと座って自分が口にするものをゆっくり楽しみます。
五感の全てを解放させます。
コツは食べ物の色合いや、形表面の様子などを眺め、口に入れて香りや味を味わいます。
食べたり飲んだりすることに出る音も注意して聞いてみましょう。
現代人は年中ながら交遊する習慣がついていて、食べることもその1部になっています。
この練習をすると自分がどれほど多くのながら行為をやっているかに気づきます、いかに何かをしながら歩き運転をし、テレビや映画を見て本を読み、パソコンで仕事をし、テレビゲームをやり、音楽を聴いているかということもわかっていきます。
そういう明らかなながら行為をやめると、少し微妙な状態がわかってきます。
それは話をしながら食べることです。子供の頃に口に食べ物入れて喋ってはいけないと注意された事がありませんか、私たちはお世話になっても食べることと喋ることを同時にやっています。
食事をしながら人と話すことは当たり前になっているので、1人でレストランに入る時に何もせずに食事をするのは落ち着かない気分になりがちです。
周囲の人に友達のいない気の毒の人と見られやしないかなどと考えてしまいます。
ともかくさっさと食べて仕事に戻りたいとか私たちが毎日する仕事の中で、一番重要な事はたった三十分でもその瞬間に意識を置くことではないでしょうか。
食べることには食べることに専念し、飲む時には飲むことに専念するマインドフルネスが食べ物にも生活のすべてにも十最高の味わいを与えてくれる。
それを味わい、それぞれの瞬間を楽しみましょう。