炭酸シャンプーとは
炭酸シャンプーは、頭皮と髪の健康を促進するために炭酸ガスを含むシャンプー製品です。
これは、泡立ちや刺激感が通常のシャンプーよりも違う特徴があります。
頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を供給する助けになるとされています。
また、頭皮の脂漏性皮膚炎やフケに対しても効果があると言われています
通常のシャンプーとは異なり、炭酸ガスを含んだシャンプーは、頭皮と髪に対していくつかの利点があると言われています。
- 血行促進: 炭酸ガスは頭皮に塗布されると、微細な血管を拡張させ、血流を増加させることがあります。これにより、頭皮に栄養素や酸素がより良く供給され、髪の成長を促進する可能性があります。
- 頭皮の清潔: 炭酸シャンプーは泡立ちが良く、泡が細かいので、頭皮をより効果的に洗浄できます。これにより、余分な油や汚れが除去され、清潔な頭皮を保つのに役立ちます。
- フケやかゆみの軽減: 炭酸ガスが頭皮の表面を刺激することで、フケやかゆみを軽減する可能性があります。特に、脂漏性皮膚炎などの頭皮の問題を抱える人にとって有益かもしれません。
- 髪のボリュームアップ: 炭酸シャンプーを使用することで、髪にボリュームが生まれることがあります。これは、髪の根元から持ち上げる助けになります。
炭酸の効果
まず炭酸とは重曹とも言われています。
料理などにも使われていますし今は掃除などに使用すると汚れが落ちやすいのでお掃除グッズには必要品です。
ということは汚れを取るので体の汚れも取ってくれるのです。勿論使い方があります。
ではちょっと具体的になぜ炭酸が汚れを取ってくれるのでしょうか。
重曹は「炭酸水素ナトリウム」「重炭酸」とも呼ばれています。
正式には重炭酸曹達の略が”重曹”で、一番馴染み深い言葉だと思います。
重曹は弱アルカリ性なので、頑固な油汚れや焦げ付きなど酸性の汚れを落とすことに
非常に効果的です。
重曹の特徴的な効果として
- 弱アルカリ性で酸を中和する
- 粒子が非常に細かく研磨剤の役目がある
- 消臭作用・吸湿作用がある
炭酸ガスは、二酸化炭素でCO₂とも呼ばれ私たち人間にはとても身近な存在です。
生き物が吐き出す息は二酸化炭素。そして物を燃やした後には必ず発生する。
また光合成に利用されるなど植物の成長には欠かすことができません。
気体が炭酸ガス、固体がドライアイス、液体が液体二酸化炭素、水溶液は炭酸・炭酸水と呼称が変わりますが誰もが触れた経験があり、多方面で広く活用されている地球上で最も代表的な炭素の酸化物です。
炭酸ガスの身体への影響あるの?
炭酸ガスは身体での悪影響はないです。
それより血行促進する事が確認されています。
液体に溶け込んだ炭酸ガスは分子量が非常に小さく皮膚から浸透すると毛細血管にまで届くという
性質を持ち、炭酸ガスが入った血管は広げられ、血流を促すという仕組みです。
血液のめぐりが良くなれば細胞へ十分に酸素や栄養が運ばれ、お肌は本来のチカラを取り戻し、
すこやかに育くまれるようになります。その結果、美肌になれるという循環を生み出すのです。
美容的観点からは、乾燥やくすみなど様々な肌悩みの改善をサポートしてくれる注目物質なのです。
炭酸ガスが肌にもたらす効果
最近の銭湯にも良く炭酸風呂があります、それも炭酸を
- 血行促進: 炭酸ガスが肌に触れると、血管を拡張させる効果があります。これにより、血液の循環が改善し、肌に酸素や栄養がより良く供給されることが期待されます。これは、顔や体の肌により健康的な輝きをもたらすかもしれません。
- 角質層の薄化: 炭酸ガスは、肌の角質層を一時的に薄くする効果があります。これにより、古い角質が取り除かれ、肌がより滑らかに感じられるかもしれません。ただし、この薄い状態は一時的であり、継続的に炭酸ガスを使用しない限り、持続しないことに注意が必要です。
- 毛穴の引き締め: 炭酸ガスは、毛穴を引き締める助けになることがあります。これにより、毛穴が目立ちにくくなり、肌のテクスチャーが向上するかもしれません。
- リラクゼーション: 炭酸ガスが肌に触れると、微弱な刺激をもたらすことがあり、これがリラックス効果をもたらすと言われています。これは、スパや美容院での炭酸フェイシャルなどで活用されることがあります。
ただし、肌に炭酸ガスを使用する際には注意が必要です。
炭酸ガスの濃度や使用方法によって、肌が敏感に反応することがあるため、敏感肌の人やアレルギーがある人は注意が必要です。
また、炭酸ガスを使用する前にパッチテストを行うことをお勧めします。
最終的な効果は個人差があるため、炭酸ガスを含む美容製品を使用する前に、肌のタイプや特性に合わせて注意深く選択し、適切に使うことが大切です。
炭酸ガスが血行を促進するメカニズム
液体に溶け込んだ炭酸は非常に小さい分子構造のため、炭酸泉に浸かることで皮膚から浸透し、毛細血管内に入っていきます。
毛細血管は、吸収された二酸化炭素を老廃物とみなし、酸素を取り入れようと「プロスタグランジンE2」という、血管拡張ホルモンを分泌します。
これにより血管が拡張され血流量が増加し、酸素を全身に運搬する酸素化ヘモグロビンが供給されます。
この酸素化ヘモグロビンが、余分な二酸化炭素を取り込む代わりに酸素を放出して皮膚組織へ供給することで細胞が活性化します。
すると患部の組織再生や新陳代謝が促進されます。
血液循環がよくなることで血管や心臓への負担が軽くなるため、炭酸浴をくりかえすことで徐々に血圧を下げることができることも言われています。
このような炭酸の効能に関する研究は現在進行形で進んでおり、今後ますますの発見が期待されています。
医療でも使われる炭酸ガス
ヨーロッパではローマ時代からすでに炭酸泉が利用されていた記録が見られ現在まで天然の炭酸泉を使った高血圧や循環器疾患への治療広く行われており、人工的な炭酸ガスを用いての褥瘡(じょくそう)や皮膚潰瘍などの治療にも使われています。
日本にも温泉は多くありますが炭酸ガスは高温のお湯には溶けにくい性質があり、温度の高い日本の温泉には高濃度に炭酸ガスが溶け込んでいる温泉があまり存在してなかった。
しかし、近年では高濃度の炭酸泉を人工的に製造する技術の開発が進み、日本でも医療の分野などで、その活用が広まり始めています。今の銭湯には炭酸風呂が有りますが低温なのはそのせいですね。炭酸風呂って良いのですね。
温泉の場合は、炭酸濃度が250ppm以上だと天然炭酸泉、1000ppm以上であれば治療効果のある療養泉と言われています。
ラムネ湯とも呼ばれる炭酸の泡のシュワシュワが楽しめる、いわゆる炭酸温泉は遊離炭酸(二酸化炭素)が1,000mg以上含まれている(=1000ppm)ことが基準となっています。
炭酸シャンプーは作れます(一回分)
炭酸シャンプーとは炭酸+シャンプーのこと・炭酸飲料が入っていた空の500mlペットボトルを使用します。
必ず炭酸が入っていたペットボトルを使用しないと破裂する恐れがあります。
必要物品
- 洗面器
- 水orぬるめのお湯…1リットル
- 重曹…小さじ2杯
- クエン酸…小さじ2杯
- いつものシャンプー(何でもいい)2プッシュくらい
これだけ!
炭酸シャンプーに使う炭酸水の量は1回あたり50ml。ほんの少しでOKなのですが、500mlか1リットルが作りやすいので、たっぷり作って残った炭酸水はプレシャンプーに使いましょう。
注:できあがった炭酸水は保管せずに使いきってください。
まずは炭酸水を作ります(ソーダストリュームでもいいです)
1.洗面器に常温の水かぬるめのお湯(温度が高いと炭酸が抜けやすくなります)を入れてその中に重曹を入れてよく混ぜます。
見た目ではわかりませんが水に重曹が溶けています。手を入れてみるとほんの少しだけお水がトロッとします。
2.重曹が混ざったらクエン酸を入れて軽くかき混ぜます。
そうするとプクプクと泡だってきます。シュワー!という音とともに泡が立ちます。
これで手作り炭酸水はできあがり。ここから50mlをペットボトルに移して炭酸シャンプーを作っていきます。
とりあえず炭酸シャンプーだけで良いから1リットルも要らないよという方は、炭酸水から作るよりも市販のペットボトル炭酸水を
50mlほど残してそこにシャンプーを投入した方がラクチンですよ。
3.炭酸シャンプーはいつものシャンプー+炭酸水で作ることができます。
炭酸水を50mlくらいペットボトルに入れて、シャンプーを2プッシュ程度入れてフタを閉めます。
4.炭酸水とシャンプーが混ざるように軽く振ったら出来上がり。
振っているうちにペットボトルが炭酸でパンパンになってくるので必ず炭酸水が入っていたペットボトルを使いましょうね!
振る回数は適当。モコモコになってきたら完成です。
メレンゲのようなしっかり泡ではありませんがモコモコしゅわしゅわの肌触りが優しい感じ。
手作り炭酸水も炭酸シャンプーもどちらも使う直前に作るのが理想です。
お風呂に入る前に作ってすぐに使いましょう。
洗面器に1リットルの炭酸水を作って炭酸シャンプーに必要な50mlだけをペットボトルに移すので残りの炭酸水が結構あります。
その残った炭酸水はプレシャンプーとして使うといいです。
プレシャンプーとは
美容院でシャンプーをお願いすると、2回シャンプーしてくれる美容院がほとんどです。
なぜ?と感じてことはないですか?
1回目のシャンプーは「プレシャンプー」と呼ばれ、2回目のシャンプーへ向けてのクレンジングのようなもの。
毎日のシャンプーは、人によって1回のシャンプーで済ませたり、2回シャンプーしてしっかり洗うなど違いがありますが、プレシャンプーの有無で何か変わるのでしょうか?
・洗浄の妨げになる汚れやホコリを洗い流す。
1回のシャンプーだとなかなか泡立たないという経験をされたことありませんか?
日々のスタイリングで使うスタイリング剤やトリートメント剤1日かけて分泌された汗や皮脂汚れ、髪に絡みついたホコリなどが洗浄の妨げとなって泡立ちが悪いのです。
現代人は、動物性脂肪をよく摂取するようになったことから脂っぽい皮脂分泌が多くなり、さらに排気ガスや花粉などの空気中の汚れによって、実は頭皮がかなり汚れています。
プレシャンプーを行わないと、髪は皮脂や汚れでどんどん重たくなっていき、ボリュームがなくペタッとしてしまったりして美容院でのカラーやパーマも薬剤が髪に浸透せず色が入りづらい、パーマがかかりづらいというトラブルを引き起こすので美容室では2回洗います。
・低刺激シャンプーの良さを最大限引き出す!
2回目で使うシャンプー剤を「メインシャンプー」と言いますが、このメインシャンプーの効果を最大限引き出してくれるのが、プレシャンプーです。
ここでメインシャンプーで炭酸シャンプーを使います。
洗い方は前回紹介しています👉髪の匂いを消す
まとめ
炭酸シャンプーを効果的に使うためには
- 毎日ではなく、スペシャルケアとして取り入れる
炭酸シャンプーは洗浄力が高めなので、週に1度などのスペシャルケアとして使用する。
- 予洗いは入念に
髪にも頭皮にもしっかり水を含ませることで、シャンプーをなじませる前に汚れが浮いてくれます。
また髪が長い場合には、洗髪前のブラッシングで絡まりを解くと洗髪中の絡まり防止にもつながります。
- 数分間の泡パックもおすすめ
泡を髪に含ませて5分程度時間を置くとより効果的。
炭酸ガスが汚れを浮かせてそのほかの美容成分が角質層まで浸透します。
泡パック中の頭皮マッサージもおすすめ。
肩や腰が凝るように、日々の生活のなかで頭皮も凝っていきます。
強く押すのではなく気持ちがよいと思う力で触るようにしましょう。
髪悩みは人それぞれ。育毛ケアには、頭皮の保湿が可能な育毛剤の併用もおすすめです。